時折遭遇する場面で、以前から気になっていました。

 

ビジネスパーソンからすると「この状況でベビーカー…」とお感じになるのではと思います。一方ベビーカーで満員電車に乗ってきたワーキングマザーはどう感じているかを想像してみれば、きっと彼女達も同じように居心地の悪さを感じているのではないかと察することが出来ます。
では何故この状況が起こるのでしょうか?

 

答えは「サービスが“点”だから」です。
ワーキングマザーがどうではなく、社会システムの問題なのです。

 

「企業内保育所を設置しています」と聞けば、「この会社は素晴らしい」と思います。「職場に保育施設があれば有難い」とも思います。ただ、それだけでは送迎の問題が出てきます。
オフィス街に住んでいるファミリー層はそう多くはありませんから、送迎手段を講じなければ保育は受けられません。そして移動手段の選択肢は多くはありません。都心部であれはやはり公共交通機関に頼ることになります。


移動時間帯が通勤混雑にかかるようであれば、ベビーカーで乗り込まざるを得ません。「邪魔になる」「迷惑をかける」と肩身の狭い思いをしても、乳児を守る為には抱っこやおんぶでは余りにも心配です。

もしも職場と家がもう少し近かったら
もしも保育所と家がもう少し近かったら
もしも時短勤務の時間帯がもう少しズレていたら
もしも保育時間にもう少しゆとりがあれば
もしも育児休業期間がもう少し長く取れれば
もしも育児で仕事を離れてもキャリアを失う心配が無ければ
・・・

誰にも当てはまる正解はありませんが、少なくとも「個」で完結するテーマではなさそうです。

 

少子化問題に関して「女性がもっと子を産めば良い」「晩婚化がいけない」と事を矮小化しても問題は解決しません。通勤電車とベビーカーでも、同じことが起きているように思いました。
すぐに事態を変えることは出来ないかも知れませんが、見方を変えることで感じ方は変わるのではないでしょうか。