この前の記事では、通勤電車とベビーカーについてお伝えしました。近年ベビーカーは安全性や快適性を高め大型化する傾向にあります。これが子育てにとって良いことなのか、これについても考えることがあります。

 

子どもが歩く楽しみや転び方を学ぶ機会を奪っていないか・親が抱っこやおんぶをしながら赤ちゃん・子どもの様子に目を向ける経験を減らしていないか・親がスマホやお喋りする為の道具になっていないか。…
泣いている赤ちゃんをベビーカーに載せたまま、ベビーカーを揺すったり声かけだけ・オモチャやお菓子で、泣き止ませようとしていたり。これには違和感を覚えます。抱っこしてトントンと背中をさすってあげれば落ち着いて泣き止んだり、オムツが濡れているのかお腹が空いたのか気づくことも出来ます。

 

ベビーカーは飽くまで子育てのツールの一つであって、赤ちゃんや歩ける子どもを「成長させる」道具ではありません。

赤ちゃんは1歳前後で伝い歩きや一人歩きが出来るようになってきます。始めは不安定ですしすぐに疲れて「抱っこ」をねだります。ですから親(養育者)にとってはこの時期、精神的にも体力的にも根気と我慢と寛容を求められます。そしてそれが「親業」として鍛えられることにも繋がります。

歩ける時には子どもの脚で歩かせる、疲れて甘えて来た時には抱っこする。また赤ちゃん・子どもの成長に合わせて徐々に自立へと導くよう声掛けの仕方も工夫します。
それを繰り返すことで、お互いに我慢したり頑張ったりの経験を積みます。親も赤ちゃんに育てられて徐々に親として振る舞えるようになっていくのです。

繰り返しますが、ベビーカーは飽くまで子育てのツールの一つです。親の助けにはなりますが、親が抱っこやおんぶ、子育てから解放されるために作られたものではありません。