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【7月26日を思う】「事件検証報告書」と福祉現場のリアリティ⑨
5年前の今日7月26日、津久井やまゆり園で事件が起きました。
発生から4年目の昨年は、【7月26日を思う】と題して事件検証報告書を改めて読み直しました。
EAPにはCISM(惨事ストレスマネジメント)というプログラムがあります。
津久井やまゆり園では、事件後県保健所によって当事者支援が行われましたが、被害に遭った当事者の数も多く、果たして十分なケアがされたか?との思いが残ります。
CISMで「ケアが必要」と考える「高ストレス者」は、必ずしも直接当事者だけではありません。
少し前までそこで働いていた職員
被害に遭われた利用者さんとかつて関わりが深かった職員
ボランティアとして園を支えてくださっていた方
こころの健康不調を抱えており事件の影響を受けやすい状態にあった関係者
傍から見るよりもたくさんの人がケアされるべき状況でした。
そして忘れてはならないのが、職場組織としての津久井やまゆり園とかながわ共同会です。組織も人と同じように傷つきダメージを受けたらケアが必要なのです。
普段働いている職場が一夜にして惨事の場と化してしまったショックは、そこに働く職員全体とって計り知れないインパクトだったはずです。
事件検証が事実確認や再発防止の提言にとどまらず、被害を受けた“職場”にも目を向け心を配り充分な配慮をする内容であってほしいと切に願います。
本厚木・海老名の心理カウンセリング EAPパートナー オフィスカウンセリング・オフィス