2016年7月26日。あれから4年。
「津久井やまゆり園事件検証報告書」に書かれた内容について、福祉現場にいた者/EAPコンサルタントの立場でいろいろと思うことがあります。

【報告書 p.19~21】
「3 事件発生当日(平成28年7月26日)(2) 課題」ならびに「(3) 委員会としての見解」、「③について」より

□午前2時に、元職員が施設内に不法侵入、利用者と職員に危害を加えながら園内を移動
□どの夜勤職員も拘束される等にあり、園内で非常事態を知らせることができなかった
□4時、園長が園に到着
□4時46分 県担当職員は、報道で事件を知り園長にメールで事件にかかる報告を求めた
□5時、消防が園の駐車場に災害対策本部を設置
□事件当日の共同会から県への報告は5時過ぎ

そうした事実を踏まえ、検証委員会は以下のように結論づけています。
□共同会は、(中略)直ちに施設設置者である県に事件を報告すべきだった
□一連の経過を通じ、共同会は、指定管理者としての県への報告義務について十分に認識していたとは言い難い

この時、施設内では「46名」(※報告書、ママ)の「殺傷」者が出ています。
この尋常ならざる事態において、「適切な報告」が可能であったとするなれば、それは何を指すのでしょう。

広い施設内、至る所で目を覆うような光景がそこここにあり、報告をしようにも被害状況を把握できる状態ではない
重症を負いながら助けを求めて横たわる利用者が、目の前にいる
現実とは思えない状況にもかかわらず、「今すぐに」対応しなければならないことが、山のようにある
そんな状況を、県や検証委員の方々は、どこまでリアリティをもって理解しようとしたのでしょうか。

報告書では、施設の報告遅れを繰り返し指摘しています。

管理し責任を負う立場の人間が、いざという時に守ってくれない。「共感性」も「当事者意識」もないのでは、現場の施設職員はいたたまれません。

本厚木・海老名の心理カウンセリング EAPパートナー カウンセリング・オフィス