2016年7月26日。あれから4年。
「津久井やまゆり園事件検証報告書」に書かれた内容について、福祉現場にいた者/EAPコンサルタントの立場でいろいろと思うことがあります。

【報告書 p.7~12】
「2 事件発生までの経緯 (3) 衆議院議長公邸への手紙持参から措置入院までの経緯(平成28年2月14日~22日)」より

□平成28年2月14と15日の二度にわたり、元職員が衆議院議長公邸に行き、議長に手紙を渡そうとした
□手紙には、園の名前と、利用者を抹殺する等の内容が記載されていた
□2月15日津久井警察署から園に電話、2月16日麹町警察署から法人事務局に電話、同16日,翌17日津久井警察署員来園
□園~法人内で情報収集と対応協議、津久井警察署に電話で園周辺の夜間の警備強化を要請
□園では元職員との面接に際し、本人がどのような行動に出るか心配であるとして、警察署員に待機してもらうよう依頼
□警察署は園に、元職員の動向をよく注意すること、緊急時は110番通報することを指示

実行されれば重大犯罪となる内容であったとしても、この時点ではそれが現実となるのか否か、
あるいは何を意図したものなのか、誰もが容易に判断できる状況ではありません。

職員にメンタルヘルスの課題があれば、職場として対処する必要があります。
ただし一般的な職場で、凶悪犯罪やテロ行為のような事案に対処するのは明らかに困難です。

この時、少なくとも公邸職員、麹町警察署、津久井警察署では、元職員が利用者に危害を加える旨の手紙を持参したことを把握しているのです。
公邸内でどうリスクアセスメントしたのか、警視庁・神奈川県警はどう連携したのか。公安はどう動いたのか、動かなかったのか。

職場施設は、犯罪に関しては素人です。
複数の警察組織が関与していながら、事件の発生を防げなかったことが、そもそも「課題」ではないでしょうか。


本厚木・海老名の心理カウンセリング EAPパートナー カウンセリング・オフィス