2016年7月26日。あれから4年。
「津久井やまゆり園事件検証報告書」に書かれた内容について、福祉現場にいた者/EAPコンサルタントの立場でいろいろと思うことがあります。

【報告書 p.6】
「2 事件発生までの経緯  (2) 刺青が発覚して以降の園の対応(平成26年12月~平成28年1月) ア 事実関係」より

元職員の背中一面に入れ墨があることを同僚職員が発見し、職場上司がそれにどう対処したかが書かれています。
□平成26年12月31日、同僚職員が入浴支援中に被疑者の背中一面に般若面などの刺青があることを発見し、上長に報告
□平成27年1月23日、園長は、常務理事及び法人事務局長に報告し、協議の上、警察署と顧問弁護士に対応相談

そしてその後、園長はじめ上席者が元職員に指導を行いました。
□ 平成27年2月6日と17日、上席者が面接実施
□刺青を確認し、反社会的勢力との関係性や被疑者の考えを確認、業務中には一切刺青を見えないよう工夫すること、
 刺青のことを報告した同僚を逆恨みしないように伝える
元職員は了解し、今後も仕事を続けることを希望し、その後も概ね月1回程度、園の幹部職員が面接を継続実施しています。
面接では、園として刺青は支援上不適切と考えていることを説明しています。

このことについて、検証委員会では「刺青をしている事実を把握した後も被疑者の雇用を継続したこと」が適切であったかを「課題」として検討していますが、
結論としては「顧問弁護士の助言により解雇することは困難」「指導を継続しながら雇用していたことは、やむを得なかったと言える」としています。

すでに働いている者に入れ墨があるとあとから発覚した場合、職場としてどのように対応することが望ましいのでしょうか。

一般の会社であったら。もっと規模の小さい福祉事業者であったら。それがもし自分の職場であったら。

法律上の適切な対応はともかくとして、職場同僚が“怖い”と感じることや、利用者家族が法人に対して不信感を抱くことが、あってもおかしくありません。

元職員はその後別な行動をとったことでのちに退職することになりますが、管理監督者として法人上席者にとってとても悩ましい事態だったことは想像に難くありません。


本厚木・海老名の心理カウンセリング EAPパートナー カウンセリング・オフィス