このところ連ドラで同テーマを取り上げた番組が幾つかありました。EAPでもセクハラ・パワハラに関するご相談は珍しくありません。

 

ハラスメントに関わる研修を企業が積極的に行った成果でもあると思いますが、多くの人がハラスメントの概念を知り、“ハラスメントをされた”と感じた方がご相談にアクセスしてこられます。特に匿名の電話相談では、「これってハラスメントですよね?」という“ハラスメントと認定してほしい”という思いからかけて来られる方が多いように感じられます。

 

EAPでは、ハラスメント問題のご相談を承りますが、基本的には訴訟や法律的問題を直接的に扱うことはありません。「では解決できないのではないか?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

 

EAPはハラスメントを“認定”はしません。しかしその方が“ハラスメントではないか”と感じた出来事が、その方にもたらした「怒り」「不全感」「悲しみ」「困惑」などの感情を丁寧に聴き取り・受け止め・整理する手続きをカウンセリングを通して行います。
そして状況によっては、ハラスメント申し立て窓口への案内や、申し立てをした場合のメリット・デメリットについても情報提供し、話し合います。そのプロセスを経ることで、気持ちの整理がついたり、冷静に対処方法を検討したり出来る状態になる方はたくさんいらっしゃいます。
明確なハラスメント事案であればEAPは組織介入を図りますが、はじめから安易に「訴える!」という気持ちを煽るような対応はしない、ということです。法的措置を講じることだけが解決ではないのです。

 

ハラスメントの研修などでは「された側が“嫌だ”と感じればそれはハラスメント」と言われます。これはハラスメントに対する意識を高め、ハラスメントを予防するための教育だからです。


最近ではパワハラとは逆に、上司・管理者に対するひどい“突き上げ”のようなモラルハラスメントも少なからずあるようです。
一般社員だけでなく、管理職にも人事労務担当者にも、悩ましい時代であるとつくづく思います。